株式会社中村農園

レポート・球根情報



2004年ニュージーランド産について(デヨンからの報告)(2004/7/21)

2004年7月16日

以下に ニュージーランドのサザンフローラ社における、2004年産の収穫結果及び、現状をお伝えいたします。

本日まで、サザンフローラ社はカサブランカとシベリア及び一部のマルコポーロ以外を収穫しました。
最近2-3週間の収穫期の天候は非常に良いです。

現在16品種の収穫結果が出ています。殆んどの品種で一様に、大球は予想を大きく下回り少なく、逆に小球が多く出ています。約20%も想定していた球数より少なくなっており、明らかに球根の肥大が1サイズ分足りていません。

(生産者)ポール・ウェッセルとともに、この収穫結果を以下のように分析しています。
―植付け時期は例年どおりの10月3日から始まり、その後11、12月と1月前半は例外的に暖かく乾燥していて、百合は速く生育し、草丈の低いものとなりました。
―1月中旬を過ぎると、天候は劇的に変化し、非常に寒く、暗く、雨が多くなりました。この状態が5月まで続きました。
―しかし、球根肥大が悪い最大の要因は、4月初め(例年より5-6週早い時期)に、強い早霜が3度も起たことで、球根生育が止まってしまったようです。通常最初の霜は5月中旬頃です。

この結果に誰も満足していないということはお分かりいただけたと思います。

デヨングリリー社
マルセル・クローゼン