株式会社中村農園

レポート・球根情報



2005年南半球産球根について(2005/7/2)

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

現在 南半球は冬に入り、6月中旬ころよりチリ・ニュージーランド両国で百合球根の収穫が始まっています。まだまだ始まったばかりで、選別等はこれからという状況ではありますが、これまで聞き取りを行ってきた内容を以下にご報告いたします。

●チリの状況

5-6月は雨が多く、現在も時折 雨が降っています。5月から気温が低く推移しており、 芽の準備は例年よりも早く、やや高いという話が出ています。特に6月の雨で地温の上昇が見られ、 発芽の心配もされています。

収穫については、例年のような地上部の枯れ方を見ながらではなく、 芽の状態をチェックし、準備が出来ているものから随時収穫となっているようです。

今現在は、初めに掘られた数品種の結果が出てきているだけで、 全容はまだまだ見えてきませんが、概ね球根肥大は普通、品種によっては良い、 ようで、計画されていた球数が掘り上がると予想されています。ただし、品種による差は大きく、 イエローウィンについては小さいサイズに需要が多いため、一部肥大が調整されており、 結果16-18が不足しているという報告が入っています。多くの品種については、 今後結果が出てきますので、注意深く見守っていきたいと思います。

●ニュージーランドの状況

ニュージーランド南島北東部のラカイヤ地区は概ね肥大が良く、 品種によっては大球が多く出そうだとの話があります。南島南部ゴア地区もほぼ予定通りの 球数が掘り上がってくるようです。ただし、カサブランカやいくつかの品種については、 前回出張の際に、前半に生育が遅れたものや、大雨で水没し肥大が止まった畑などがありましたので、 実際に掘り取りがされるまでは実態がつかめないところです。

チリ同様、今後収穫される品種が多く、その後選別がされてから品種ごとの結果が出てくる予定です。

●当社の対応

様々な情報が入ってきておりますが、実際の状況や球根品質については、 現地へ行ってみなければ分からない部分が 非常に多いと感じています。そこで、7月3日より当社 中村慶吾がニュージーランド・チリ両国に出張し、詳しい状況を調査して、 現地より皆様にご報告申し上げたいと予定しております。

球根は農作物ですから、全て思い通りにはならないかも知れませんが、皆様のご計画に沿える よう品物を確保するとともに、危険な球根が混ぜ込まれないよう、未然に対応をしていきます。

弊社のお届けする球根が、皆様の冬場の切花生産に役立つよう、頑張ってまいります。

●05年南半球産球根在庫

先日お届けいたしました通り、まだいくらかの品種でご注文を受けられる在庫を持っております。 毎年 収穫期以降、ご注文が殺到する傾向がございますので、まだご計画が立っていない部分がござい ましたら、この時期にご注文をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

以上