株式会社中村農園

試験栽培



カムスベルグ

お客様各位

オランダの収穫状況について

2016年12月8日
株式会社中村農園
中村 慶吾

 時下益々ご健勝のことと、お喜び申し上げます。
 オリエンタルの収穫も中盤に入りましたので、現在の状況について簡単にご報告させていただきます。

 先日のオランダ出張レポート(11月30日付、3ページ目の気候グラフ)でもご紹介の通り、9月まで高温が続いたため、地上部の茎の枯れ方が遅くなりました。10月以降の気温は平年よりも下がりましたが、球根生産者はオリエンタル・OTの収穫時期を全般に遅らせました。11月上中旬に雨が続いたことも多少影響し、早掘りは少なかったようです。

 昨年は11-12月の月間平均気温が10月と同じという異常高温の中での収穫でしたが、今年は幸いにも地温が下がっており、球根の外見に関して良い傾向になったと思います。

 

 11月29~30日と12月3~6日には寒波が入り、△5℃(東オランダの一部で瞬間的に△10℃)くらいまで気温が下がったため、圃場表土が凍結し、収穫作業が一時中断しました。尚、地域により状況は異なりますが、収穫は再開しています。現在、天気は良く、多くの生産者は昼夜シフトで収穫を進めていますが、全体では1週間弱 掘り取りが遅れています。

 LAは8割以上の収穫が済み、品種ごとに結果が確定してきています。ここ数年、LAも収穫時期や船出しが遅くなっており、年内に日本へ入荷するものはほとんどありません。

 オリエンタル・OTは現在 収穫真っ只中で、最終的な結果が出るのは来年1月になりそうです。既に船出しは始まっておりますが、LA同様、日本への入荷は平年(昨年)よりも1週間程度遅れることが予測されます。

 現在、LAの収穫結果が出る時期のため、オリエンタル・OTの結果や欠品連絡はまだ一部の品種に限られています。しかし、全体に大きいサイズが少なく比較的肥大しやすいソルボンヌでも欠品が見られるとのことです。尚、夏に干ばつとなっていたフランス産は、秋にいくらか肥大を取り戻したものの、あまり期待はできないとの報告が入っています。これまでの収穫結果においては、追加オファーがある品種はほとんどありません。

つきましては、師走のお忙しい中、大変恐縮ですが、お早めに球根の確保をお願い申し上げます。

以上