株式会社中村農園

統計



オランダ産ユリ球根の輸出統計(2010/02/11)

お世話になっております。
P.F.オニングス社から、オランダ植防統計に基づくユリ球根の輸出状況(11月~翌年10月出荷までを○年産と捉えています)を入手しましたので、お知らせいたします。

表を見て、オランダ産全体としては、04年産から08年産まで輸出球数は約11億球とほぼ同じで、輸出相手国がどんどん変化している事がわかります。

1、ヨーロッパ向け切花輸出のために増えていたアフリカが減少しつつあるのに対し、アメリカ向け切り花生産の中南米が増加してきています。

2、アジアでは
中国は毎年発注が遅く、余った(!?)球根を最後に安く買おうと考えていたのが、08年産は肥大が悪く早目の売り切れとなったため、買いそびれたようです。09年産も似たような状況と聞いています。
韓国が増えてきていたのが09年産では買いそびれ、必要な球根を確保出来ていないのでは?とのうわさも聞きました。まだ量的には少ないとはいえ、インドやベトナム等の台頭は目を見張るものがあります。

3、我が国日本は、オランダ産に南半球産を加えても減少傾向が続いています。09年オランダ産も08年産並~数%減少の見込みとの事です。厳しい状況が続いていますが、わずかながらも切り花価格は回復し始めたようですし、そう期待しています。

中村 裕司