株式会社中村農園

レポート・球根情報



南半球産球根について (2008/12/11)

平素は格別のご高配を賜わり、心より御礼申し上げます。
私たち花き産業においては、厳しい状況が続いておりますが、この難局を共に乗り切って行きましょう!

 ①.2008年南半球産球根 輸入統計
1.下記は、植物防疫所による、輸入検査の統計(速報値)です。


*11月最終週及び12月につきましては、当社予定(実績)を含めた見込み数字です。

・チリが増え、NZが減っています。
・入荷時期が早まっていることと、生産者の方々の植付けスケジュールに大きな関係はありません。
2.チリとNZの合計では、前年比97%(▲3%)となっています。
3.2007年SH産より、LAの球数が含まれており、2008年産LAは200万球ほど増加しました。
オリエンタルの球数はどうなっているでしょうか。
LAの取扱いがあった会社に販売球数を聞き取り、以下にまとめました。

結構 衝撃的な結果ですが、花卉業界内で 冬場の百合(オリエンタル)が、相当減少すると言われる、一つの根拠になると思います。
LAの増加は、07-08年オランダ産の減少を埋めた形になっていると思います。

②.球根出荷報告
当社の07/08南半球産球根(オリエンタル・LA)の月別出荷量は別紙 “07/08年南半球産球根 月別納品実績” の通りです。
今年10-11月の出荷球数(大半が西日本向け、1-3月切花出荷)は 対前年75%(▲25%)で、
東日本ではこの減少傾向がより極端と聞いており、加温コストのかかる真冬の作が敬遠された事が数字にも表れています。

(最近燃料価格は下がってきましたから、多く植え付けた方は正解)
一方で、この時期の07オ産冷凍球オリエンタルの出荷量は、少ないとはいいながら(又、お勧めできる作型とは言えませんが)、対前年で30%増加しており皆様がいかにスピードを重視し、出荷の切れ目をなくすよう工夫されたかが読み取れます。
当社だけのデータですので、日本全体の動きとは多少異なるかもしれませんが、本当に真冬のオリエンタルは20%程度減る事になると予想されます。
(12月15日までは冷凍賃100円です!お得!)

一方、ここ2-3年の間に 南半球産球根の1、2月植付けが増加・定着しました。これは、温暖化の影響によるオランダ産の掘り取り 及び 冷蔵上がりの遅れなどの影響と、(同時期に定植すると)生育スピードの早い南半球産を使って、出荷時期を早め、価格の安定している4月、5月までに計画的に出荷する目的からです。

以上