株式会社中村農園

イベント



「6月のゆりの展示会」を振り返って(2019/6/28)

先日の弊社オランダ出張報告にもありましたように、オランダの育種の現場ではオリエンタルから新しい姿のOTへと品種開発は変わってきています。また、八重咲き品種や無花粉の品種も次々と生まれ、大きな変化となりそうです。
そして、今後ますます、生産から消費までの情報の共有やスムーズな連携が重要になってくると感じています。



今回の展示会で実施した「ゆりの人気投票」では、延べ11,512票が投じられ、来場者それぞれの立場で511品種を「評価」し、それらの結果を見ながら、オランダ人も交えた議論が行われました。そうした中で品種の可能性や課題も多く見え、大きな手応えを感じています。
来場者アンケート中でも、最も好評だったのは「ゆりの人気投票」でした。参加された多くの方も、私たちと同じ感想を持たれたのではないでしょうか?

また、「ゆりウォール」や「ゆりの香りの魅力展」の反響も大きく、ゆりの迫力や魅力をより感じてもらえる良いキッカケになったように思います。

2007年に「新しい試験農場を見てもらう」というところからスタートした展示会ですが、少しずつ栽培品種数を増やし、また、様々な企画に挑戦しながら、今年で13年目を迎えました。私たちの思いは「生産者の方に楽しんで頂きたい」「ゆり業界を盛り上げて、ゆりの良さを多くの人にもっと知ってもらいたい」に尽きます。

今後も「ゆり専門の球根会社」だからこそできる、ゆりに特化した挑戦、提案を続けていきたいと思います。ご来場いただきました皆様をはじめ、農研機構の大久保先生、世田谷花きの深川様、リリーアンバサダーの濵田様、橋田様。本当にありがとうございました。これからも一緒にゆり業界を盛り上げていきましょう。

ゆりの香りについては、農研機構・野菜花き研究部門HP「花きの香り百科事典」(ttp://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/nivfs/fragrance/)で紹介されています。ぜひ、ご覧ください。

「6月のゆりの展示会」が終わり、7月からは「酷暑試験」がスタートします。今年は試験区を2部屋から3部屋に増やし、OT品種を中心にテストを行います。
新しいOTも増えてきましたがおそらく、多くの品種は、高知の真夏の暑さに耐えられないでしょう。ただ、そうした中でも生き残ったいくつかの品種は、きっと皆さんのハウスの夏植えでも良い仕事をしてくれるはずです。
開花は9月ごろの予定です。見学、大歓迎です。ぜひお気軽にお越しください。

井上