株式会社中村農園

レポート・球根情報



2009年南半球産球根 収穫状況 (2009/8/5)

中村慶吾

いつも大変お世話になっております。
簡単に現在の状況をお知らせ致します。

1.NZラカイヤ産球根、大欠品!!

バンザンテン社、バッカー社の位置するラカイヤ地区では、先日ご報告の通り(“ニュージーランド出張報告”7月28日付)、生育前半の11月から1月にかけて遅霜やヒョウが発生しました。また、秋には3月下旬に早霜が発生。平年は非常に肥大の良い地域ゆえに、天候の影響により肥大不足になったときにはその影響が大きく、下記品種で過去経験がないような大欠品が発生しました。 ティアラ、ルレーブ、リアルト、コンスタンタ、ロンバルディア、シーラetc

他の地域(チリも含め)で生産のある品種は、事前の2回の現地調査により欠品を予想し 在庫を作っていた部分もあり、お客さまにおかれましては、一部分の変更、もしくは 欠品を発生させずに済んでいます(今のところ。現在も欠品連絡が続いています)。 一方、ティアラ、コンスタンタ、(シーラ)など、1社のみの生産品種につきましては、対応のしようがなくショートとなってしまいました。

2.冬~春の百合減少は留まらず!?

全国市場の動向調査(山喜農園さん)によれば、09年1-6月の百合は出荷本数は減少したものの、平均価格は5%程度上昇したようです。「良くなった」とは言いにくいものの、08年後半のひどい価格や、今年7月以降の現状、また百合以外の草花などと比べると、健闘していると思います。 2009年南半球産球根の総輸入量は約2550万球と予想されておりましたが、1でご説明の通り、大幅な欠品が相次いで発生していることから、2400万球程度(以下でないことを祈っています)になってしまうのではないかと思われます。 又、(SH産)LAの大幅増を考えると、オリエンタルは一体どうなってしまうのでしょう?

3.冬の需要に向けて

今年のミスリリーは違いました。大使館やホテルを会場にしたメディアの方々だけの対象ではなく、花屋さんの大きなイベント(フラワードリーム)の中で、女優さん(黒木メイサさん)が発表され、多くの若い花屋さんにも好感がもたれたと思います。  不景気だから、本物じゃなきゃ売れない。花に求める豪華さ、みずみずしさと、少ない本数で多くの空間がうめられるメイン花材(百合、胡蝶蘭など)が再評価されているようです。
南半球産を使った出荷期 また 需要としましては、もの日狙いよりも継続出荷されることをお願いいたしますが、球数の少ない年は結果として後半出荷が減ることも予想されます、5月の母の日は まとまった量の百合の出荷(需用)が期待されていると思いますし、オランダ産では間に合わない品種など計画的にベストな品で販売していただきたいと思います。

4.現実的な対応をお願いいたします。

欠品のご報告申し訳ございません。ただ、過去にないひどい年ですので、在庫表中の品種やサイズも限りあるものばかりです。お忙しいところ恐縮ですが、お早めにサイズの調整(植え付け時期の調整)や別の品種への変更をお願い致します。